ワーホリで面接予約まで漕ぎ着けたはいいものの、面接対策で焦っている方いらっしゃるんじゃないでしょうか。日本と違い、オーストラリアの面接はフランクな場合が多いですが、即戦力かどうかを厳しく見られてます。
この記事では、よく聞かれる質問とその英語表現&回答例をまとめました。私が面接前に準備した内容を、実際に聞かれたことを反映してアップデートしたものです。質問内容は一般的にホテル、カフェ、ファームなど職種に関わらず聞かれる内容をまとめました。

私は元々就職支援をする会社で働いていたので、面接対策を対応する側の人間でした。面接問答集を作って丸覚えするのは有効ですが、応用が効かないパターンです。面接対策で一番大切なのは、”キャラ設定”を明確にすることだと思っています。記事の最後にもその内容をまとめたので、ぜひ最後まで読んでくださいね!
私の面接
私はエージェントを使ってオーストラリアのホテル(パブスタッフ兼ハウスキーピングスタッフ)の仕事を斡旋してもらいました。エージェントを決めて連絡したのが9月頃。そこから書類等のやり取りをし、実際に面接をすることになったのは11月頃。日本の会社を辞めてその後1ヶ月リゾバをしていた頃にあたります。ビデオ電話を繋いで面接をしました。
※エージェントを使った経緯についてはこちら

予定していた時間から30分以上遅れてかかってきたので当時は焦りましたが、オーストラリアのゆったりとした時間の流れを知っている今となってはそんなもんだよねって感じです(笑)
詳しい質問内容は以下に書いていますが、まずはそもそも英語が話せるかというところを詳しく見られていましたように感じました。また、当時はリゾバでホテルで働いていたので、どんな経験をしているのか、面接官の興味を引いたことについて深掘りされました。所要時間としては15分程度で、少し流れ作用な印象も受けました。
基本の面接質問と回答例(英語付き)
Introduction
Tell me about yourself.(あなた自身について教えてください)
※名前、どこから来たか、オーストラリアに来た目的、これまでの仕事経験を簡潔に。
My name is Saitoh. I’m from Japan and came to Australia on a working holiday visa.
I have worked in hospitality for over two years in Japan, mainly as a hotel front desk staff.
I’m excited to gain international work experience and improve my English while working here.
About yourself
Why do you want to work here?(なぜここで働きたいのですか?)
※お店・会社の雰囲気、立地、働きたい理由を具体的に。
I really like the warm and welcoming atmosphere of your cafe.
I live nearby, and I’ve heard great things about your service from my friend.
I’d love to be part of your team and contribute with my hospitality experience.
What are your strengths?(あなたの強みは何ですか?)
※具体的なスキルや性格+過去の経験で裏付ける。
I’m very good at customer service and staying calm under pressure.
In my previous job at a hotel in Tokyo, I often dealt with international guests and learned how to respond quickly to different needs.

他には…
- What have you been doing in Australia?(オーストラリアでは何をしてきましたか?)
- How have you found living in Australia so far?(これまでのところ、オーストラリアの暮らしはどうですか?)
- What made you decide to come to Australia?(オーストラリアに来ることを決めたきっかけはなんですか?)
- What type of visa do you currently hold?(現在どのようなビザの種類ですか?)
- When does it expire?(有効期限はいつですか?)
- How would you describe yourself?(自分で自身を表現すると、どのような人物だと思いますか?)
- Do you have any licences or qualifications?(免許や資格は持っていますか?)
業界や職種経験について
Do you have any experience in this industry?(この業界での経験はありますか?)
経験あり:
Yes, I worked in a Japanese cafe for about a year.
I was in charge of taking orders, serving food and drinks, and keeping the dining area clean.
I really enjoyed the fast-paced environment and talking with customers.
経験なし:
I don’t have direct experience in this industry, but I learn quickly and I’m very motivated to start.
I’m confident that my past customer service experience can be applied here as well.

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他には…
- Could you tell me about your current work/previous experience?(現在の仕事/これまでの経験について教えてください)
- What were the responsibilities of that position?(その役職のポジションはなんでしたか?)
- What did you like about that work?(その仕事のどんなところが気になりましたか?)
働き方のマッチング
Which position are you applying for? (どのポジションに応募していますか?)
What days and times are you available to work?(勤務可能な曜日と時間帯は?)
I’m available any day of the week and flexible with shifts.
I can work early mornings, evenings, weekends, and even public holidays.
How long are you planning to stay in this area?(このエリアにどれくらい滞在する予定ですか?)
※地域によっては、長く働けるかが重要なポイントになることも。
I plan to stay here for at least three to six months.
I’d like to commit to a stable position during that time.
Do you have any questions for us?(何か質問はありますか?)
聞くべき質問の例:
What does a typical day look like in this role? (この仕事の1日の流れはどんな感じですか?)
What kind of person do you think fits in well with this team? (どんな人がこのチームに合っていると思いますか?)
What do you like most about working here? (あなたがこの職場で一番好きな点は何ですか?)

逆質問はうまく使うと、真面目さや本気度が伝わります
面接成功のためのポイント
ある程度想定される質問に対しての回答”文”を用意しておくことも大切ですが、人間同士のコミュニケーションですので予想されないことを聞かれることも勿論あります。面接において一番大切なのは、面接で求められる自分のキャラ設定を理解しておくこと。

こんな言い方をすると、嘘の経歴を考えるってこと?と勘違いされそうですね(笑)言い換えると、経歴を整理して(自身の手札を整え)、相手の立場に立った伝え方を考える(手札を切る)ということ。
就職活動などではよく、”自己分析が大事”と言われていますが、ただ自分を深掘りすればいいみたいな考えには懐疑的です。実際のところ、就きたい仕事や応募する職業に対して自分の適性がそっくりそのまま合っている人の方が珍しいと思います。
とはいえ、なんとなくこの仕事がいいな、より条件がいいこの仕事がいいな、自分自身の漠然とした希望があると思います。まずは応募する求人を決めて、面接官の立場に立ち、どんな人が応募してきたら嬉しいだろうか?考えてみてください。
理想的な人材としてみられるためには、自分の何がアピールポイントなのか考えてみましょう。見つからなかったとしても、少なくともどんなやる気を持っていけばいいのか考えてみてください(笑)
- 40点の回答「生活圏内にあって通勤に便利だから応募しました」
⇨別に悪くはないですし、柔軟に働いてくれそうでプラスポイントではあります。 - 100点の回答「生活圏内にあって以前よりよく見ていた。働いているスタッフの明るい挨拶が印象的だった。実際に訪れた際にも、サービスやメニューのこだわりに感動した。」
⇨正直バイトに本気のビジネススキルなんて求められてません。休まずニコニコ働いてくれれば花丸です(よっぽど素晴らしい人材だったら、ゆくゆく正社員に繋がるとかはあるとは思いますが)。このカフェに思い入れを持ってくれている、きっと笑顔でお客さんを接客してくれるんだなと思わせたらこちらのもの。また、最初のように、”通勤で便利だから”なんて自分で言わなくても相手に勝手に伝わる部分です。
どうでしょう。これくらいの内容に言い換えることはすぐに出来るのに、印象もガラッと良くなりませんか?過度の”本音と建前”はあまり好きではありませんが、同じような経歴だったとしても、お店を好きだと言ってくれる人や、成長欲求が高い人を応援したくなりませんか?伝え方を工夫することは、嘘ではなく、会話のテクニックです。
今海外に来ている理由。なぜ数ある職業のうち、その職業に応募している理由。一旦整理して書き出してみてください。
そして、それを客観的視点で見直し、面接官はどんなふうに感じるか想像してみてください。面接官はあなたがどんな思いで留学に来ているのか、応募してきたのか知ったこっちゃありません。独りよがりにならないように注意しましょう。

これは私が日本で就活した際に学んだことなので、流し見程度で….。
一般的に何か人に物を伝えるとき、具体的な数字、そしてエピソードを使うことで相手に想像してもらうことができ、印象力が強まります。”頑張っていました”は主観ですよね。小さなことでもいいので、目に見える成果として伝えると◎
例えば…
×:学生時代にはサークルの代表を務め活躍していました。
◎:学生時代には50人規模のサークルの代表を務めていました。エピソード(こんなことがあったけど、自分はこんなふうに乗り越えた⇨その人の対応力や人間性が見えてくる)

日本人は特に英語に苦手意識がある方も多いでしょう。私も悔しい経験を沢山してきました。涙を流す前に、まずは英語の勉強をしましょう!
そして「熱意だけは他の候補生よりはあるな」「応援してあげたい!」と思ってもらえるような伝え方を意識してみてください!
おわりに
即戦力重視のオーストラリアといえど、面接では「前向きな姿勢」が重視されます。完璧な英語よりも、素直に・前向きに・自分らしく答えることが何より大切。堂々と答えられるようにするためには、面接に持ってくる自分をちゃんと用意すること!
※英語であれってなんていうんだっけ?っていうところは事前に確認しておいてくださいね
かくいう私もかなりの緊張しいなので、実際の面接は苦手ですし、何回も落ちてきた経験があります!皆さんはしっかり準備して、ぜひ自信を持って面接に臨んでください!応援しております。
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