はじめに
ヤッホオ、サイトオです🦏オーストラリアでワーホリをする予定の方、「在留届」という言葉を聞いたことがありますか?
実はこれ、海外に3ヶ月以上滞在する日本人には義務とされている届け出なんです。でも、「出さなくても生活には困らないし、面倒そう…」と思っていませんか?
今回は、ワーホリでオーストラリアに渡航するあなたのために、在留届の基本情報・提出方法・メリットをわかりやすく解説します!

・領事館で各種証明書を発行するときに在留届は必要になります。
・もう知ってるよ!って方、海外旅行前に旅レジは登録してますか?知らない方は最後までチェックしてくださいね!
在留届とは?
在留届とは、日本国外に3ヶ月以上滞在する日本人が、日本の外務省に提出しなくてはならない届け出のことです。在留届は日本出発の3か月前から提出することができます。在留地の住所及び電話番号については、未定の場合でも在留届を提出できるので、海外への転居が決まったら忘れる前に早めの提出がオススメです!
管轄する在外公館(大使館・総領事館)に自分の住所や連絡先などを登録することで、安全確保や緊急時の連絡対応に役立てられます。

・”在留=自分の国ではない外国に一定期間とどまって生活すること”ですね。
・日本の法律(旅券法第16条)により、提出は義務となっているとのこと!私も今まで法律で定まっていることは知りませんでした…。
ワーホリ中に在留届を出すメリット
1. 安全情報が届く
オーストラリア国内で災害や事件、パンデミックなどの緊急事態が起きた場合、大使館から注意喚起や避難情報などのメールが届くようになります。実際、山火事や洪水、COVID-19関連の緊急通達で活用されているそうです。


オーストラリアはBush fire(山火事)が頻繁に起きる国です。小規模な火災はいつでもどこかで起きていますし、大規模な火災として有名なのは「ブラックサマー(Black Summer)」と呼ばれる2019〜2020年の火災シーズン。NSW州とビクトリア州を中心に、約12億匹の野生動物が影響を受けたと報告されており、私の地域の山も今でも焼け焦げた跡があります。
2. パスポートをなくしても安心
ワーホリ中にパスポートを紛失・盗難されてしまっても、在留届を出していれば本人確認がスムーズ。再発行の手続きが早く進み、旅程への影響も最小限で済みます。

実は私の父は新婚旅行の帰りにカバンごとパスポートを盗まれ、仮のパスポートを急遽発行してもらい帰国したそうです(笑)盗まれたのは空港だったとのことで、どこにいても安心できないなと私の中でも教訓になっています。
3. 家族への連絡がスムーズ
万が一事故や病気で連絡が取れなくなったとき、外務省を通じて家族と連絡が取れる体制が整っているのも安心ポイントです。

以前偶然の出会いをした時のエピソードです。働いているオーストラリアのレストランで日本人ぽい観光客がいるなーと思っていたんですね。お互い「あっやっぱり日本人だ」と気づき、話していた時のこと。実はそのご家族のお父さん、大使館で働く方でした(笑)その時も「在留届出してる?」ってしっかり聞かれましたね。もうそのお父さんは既にオーストラリアの任期は終わってるはずですが、ご家族に幸あれ!
4. 日本の選挙に参加できる(在外選挙登録と併用で)
在留届を提出し、「在外選挙人証」の交付を受けると、オーストラリアからでも日本の国政選挙に投票できます。
5. 「在留証明書」などの各種証明書の発行が可能になる
在留届の提出により発行可能になる主な書類:
書類名 | 用途 | 備考 |
---|---|---|
在留証明書 | 居住国に長期滞在している事実を証明する書類 | 日本の役所や金融機関などに提出するため |
署名証明書 | 海外での契約書類等への署名が本人によるものであることを証明 | 資産管理・遺産関係など |
出生届・婚姻届・死亡届の受理証明書 | 海外で出生・婚姻・死亡があった場合の日本側の証明書 | |
警察証明(無犯罪証明) | 海外のビザ申請などで求められる場合 | 提出先によって申請条件あり |
日本の運転免許証更新や切替のための証明 | 海外居住中に更新・失効した場合 | 在留証明と併用されることも |
上記証明書発行に必要なもの
- パスポート
- 在留届の提出済み(していないと発行不可)
- 申請用紙(大使館や総領事館で取得)
- 手数料(証明書ごとに異なりますが一般的に数百円〜1,000円程度)

「在留証明書」は、日本との関係を証明するための公式書類として非常に重要です!領事館としてもその国に住んでいる記録のない日本人をいきなり対応するのは戸惑いますよね。
※緊急追記!!
在留証明書が完全にオンライン申請・受け取りできるようになったみたいです!(25/6/2)

提出方法(所要時間5分程度!)
提出はとても簡単です。外務省の「在留届電子届出システム(ORRネット)」からオンラインで完結できます。
▶ ORRネット(外務省 在留届システム)
入力内容:
- 氏名・性別・生年月日
- 日本とオーストラリアの連絡先
- 滞在先住所
- 緊急連絡先(日本国内の家族など)
・住所が変わったら「変更届」、帰国したら「帰国届」も!滞在先を引っ越したときや帰国したときには、オンラインで簡単に変更・帰国の届け出もできます。
おまけ:たびレジって知ってる?
「旅レジ」とは、外務省が提供する海外旅行者・滞在者向けの無料サービスで、海外での安全確保のために必要な情報を日本語で受け取ることができます。
登録すると現地の最新の安全情報(危険情報・感染症情報など)を在留届と同様にすることができます。メールアドレスと渡航先・期間だけの入力ですし、LINE連携もできるのでメールは気づかないかも…という方にも安心です!

短期間の海外旅行でも現地の情報を日本語で配信してくれるなんてありがたいですね
登録の方法
- 公式サイト(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/)へアクセス
- 「新規登録」からアカウントを作成
- 渡航先・期間・連絡先を入力
- 確認メールを受け取り、登録完了!
まとめ:在留届は、ワーホリ生活を守る「安心パスポート」
在留届は、ワーホリ中に何かあった時に自分を守ってくれる最初の手段です。
提出にかかる手間はわずか数分。ですが、自分の安全と信頼を守るための大きな一歩です。
・3ヶ月以上の海外滞在予定がある
・ORRネットで提出手続きをする
・帰国時に帰国届を提出
オーストラリアでのワーホリ生活をより安心して楽しむためにも、出発前にぜひ提出を済ませておきましょう!在留届のほかにも、「タックスファイルナンバー(TFN)」や「銀行口座開設」「SIM契約」など、ワーホリ準備にはやるべきことがたくさんあります。
ワーホリでやるべきことのチェックリスト記事も今後作成予定ですので、楽しみにしていてください🦏
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