【タックスリターン前に必須】Medicare控除申請とは?MES?ワーホリ・学生ビザ向けに徹底解説

ワーホリ・海外生活
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はじめに

ヤッホオ、サイトオです🦏

「ワーホリ中に払った税金、少しでも多く戻ってきてほしい!」

そんなあなたに知っておいてほしいのが、Medicare Levy Exemption(メディケア控除)の存在です。

タックスリターンの前にこの控除申請をしておくことで、最大2%分の税金を減額できる可能性があります。しかし、知らずにスルーしてしまう人も意外と多いのが現状…。

この記事では、海外滞在中のワーホリや留学生が、Medicare Levyを免除される条件と、申請方法を詳しく解説します!

Medicare Levy(メディケア税)ってなに?

オーストラリアにワーホリや留学で滞在している日本人の多くは、給料から自動的に税金が引かれています。その中には「Medicare Levy(メディケア税)」という項目も含まれています。

メディケアとは?
オーストラリアの国民向け公的保険制度で、病院受診や治療費の一部が国から補助されます。日本人のワーホリや学生ビザ保持者は通常この制度を利用できないため、本来はMedicare税を支払う必要がありません。

「申請しなくても、タックスリターンで自動で戻るんじゃないの?」

…と思った方、後述する申請書と共に申請しなければ戻りません!

・ちょっと優しくないですよね…。
・因みにlevyとは”徴税する””課する”という意味で、日常使いするtaxよりも堅い言葉です。

MESってなに?

Medicare Levyは、オーストラリアの公的医療制度を利用する人が払う税金(年収の約2%)ですが、日本人のワーホリ・留学生は通常これに該当しません。そこでタックスリターン前に控除申請書を手に入れ、タックスリターン時に提出し、払い過ぎた税金としてお金を返してもらう必要があります。

メディケアが適用外であることを証明する書類を、Medicare Exemption Statement(MES)と言います。実際の書類がこちら↓。

不正防止・個人情報保護のため加工してあります

Exemptionとは、”免除””控除””適用除外”の意味があります。

申請方法はオンライン・メール・郵送の3種類あります。基本的に早くて簡単なオンライン申請をお勧めします。

申請にあたってオーストラリアの公的サービスサイトに登録することになりますので、以下の申請方法を参考にしてください!

申請方法ステップバイステップ(2025年版)

前提として、オーストラリアの公的サービスについてのポータルサイトをMyGOVと言います。その中心サイトから各種税金申請サイト、医療に関わる申請サイト等必要なサイトを連携させることで全てのサービスが利用可能となります。つまり、Mygovアカウントの作成→MESサービスサイトの連携をという流れになります。MES申請にあたっては、Individual Healthcare Identifiers service(IHI)(個別医療識別サービス)を連携させる必要があります。

Mygovアカウントの作成

※参照サイト:https://my.gov.au/en/about/help/mygov-website/create-mygov-account#how-to-create-a-mygov-account

  1. myGovのサイトにアクセスし、Create account(アカウントの作成)を選択。 
  2. Continue with email(Eメールで続行)を選択。
  3. プライバシーに関するお知らせと利用規約を読み、利用規約を確認。同意する場合は、「次へ」を選択。
  4. メールアドレスを入力し、「次へ」を選択。
    ※他の人とメアドを共有して使用することはできません。
  5. メールに送信されたコードを入力し、「次へ」を選択。
  6. 携帯電話番号(任意)を入力し、「次へ」を選択。
  7. 携帯電話に送信されたコードを入力し、「次へ」を選択。
  8. パスワードを入力し、「パスワードを再入力」。
  9. 3つの秘密の質問と回答を作成。リストから選択するか、独自の質問と回答を作成。
  10. Mygovアカウントの作成が完了です!ユーザーネームがメールアドレスに送られてきます。そのまま操作を続ける場合は、Continueを選択し、Mygovのページに移動してください。

1.myGovにログインし、右下の「View and link services」を選択します。

    2.Link a serviseの欄で、各種サービスサイトが一覧で載っています。Individual Healthcare Identifiers serviceのところまで進み、右のLinkをクリックしてください(私の画面は既にリンク済みのため、リンク済みサービスにIndividual Healthcare Identifiers serviceが表示されています)。

    3.必要事項の記入と身分証明(パスポートまたはオーストラリアの運転免許証)を提出して連携完了!
    ※連携が完了すると以下のようにサービスページに飛ぶことができるようになります。




      MESの申請方法

      1.Go to MES dashboardをクリック

      2.Apply for MESをクリック


      3.”Before you Start”(注意事項)の確認
       途中保存ができませんが、大体10分程で終わること等が書かれています。

      Screenshot

      4.Claiming period(申請期間)の選択
      ※2025年度のタックスリターンで申請する場合は、2024年7月〜2025年6月の期間です

      Screenshot

      5.Your detail(個人情報)の入力

      • パスポート番号
      • パスポートの発行国(Japan)
      • 姓名
      • 性別
      • 誕生日

      6.Your contact details(連絡先)の入力

      • オーストラリアの電話番号
      • Eメールアドレス
      • オーストラリアの住所

      7.証明書の受け取り方法の選択
      post(郵送)よりオンラインが簡単です。myGov Inboxを選択。

      8.滞在国に関する質問

      • オーストラリアに来る前の6ヶ月間を過ごした国
      • 上記の国に住んでいた期間
      • ベルギー、フィンランド、イタリア、オランダ、ノルウェー、スロベニア、スウェーデン、イギリスで健康保険に加入している/していたか:No
      • フィンランド、マルタ、ノルウェー出身で、オーストラリアに学生ビザで来ているか:No


      9.永住権を申請したことがあるか:No

      10.追加書類の提出の有無の表示
      ※私は提出の必要がありませんでした。例えば、ビザを切り替えて複数回オーストラリアに滞在している方は書類の提出が求められる可能性があります。

      11.入力内容の確認

      12.確定を押して申請完了!
      進捗は今ログインしているMygov→IHIのサイトからいつでもチェックできます!

      2024年体験談

      タックスリターンの存在はもちろん知っていたのですが、実はメディケア控除についてはギリギリまで知らず。タックスリターンを申請するのも期限ギリギリの10月位にやればいいやと放置していたため、控除申請書(MES)が必要だと気がついた時には既に9月末。

      急いでMESの申し込みしたのですが、2週間ほど待っても来ず。このままタックスリターンをしそびれてしまう方が問題かと思い、実は控除申請書がオンライン発行される前にタックスリターンを申請しました。
      状況としては、MESは申請済み→タックスリターンには”控除申請をする”を選択して提出(しかし申請書はまだ届いてない状態)。

      申請書がまだできていなくても、政府の管轄下なので情報が繋がっていることに一縷の望みをかけて一か八かでした(笑)

      その後タックスリターンの明細が発行されお金も返ってきたのですが、無事メディケアも控除されていました!

      私は申請書が届いてない状態でも大丈夫でしたが、やはりそもそもの控除申請書を申し込んでないと控除はしてくれなかったと思います。この記事を読んでくださっているみなさんは余裕を持って申請してくださいね!

      まとめ

      Medicare Levyは、知らずに放っておくと本来払わなくていい税金を取られたままになります。ワーホリや留学中の方で該当する方は、必ず「控除申請書(MES)」を取得しましょう!

      • Medicare Levyはオーストラリアの公的医療税(年収の2%)
      • ワーホリ・留学生は該当しない
      • 免除申請しないと、自動的には返ってこない!
      • Mygov→IHIで申請フォームを入手し、タックスリターン前に提出

      皆さんが少しでも海外でお得に過ごせますように!
      何か感想等あれば、お気軽にコメントください🦏

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